初代PlayStation3（以下PS3）は、PlayStation2（以下PS2）からの伝統を受け継いで、PS1、PS2、PS3のゲームが遊べました。そして、それが他のゲーム機との違いと久夛良木氏は言っていました。しかし、SONYは久夛良木氏を追い出し、文句を言わせないようにしたあと、PS3からコストアップとなっているPS2エンジンLSIを外し、PS2のソフトが動かないPS3を発売しました。
以後、PS2のゲームを遊ぶには、しまっておいたPS2を出してくるか、PS2を買うしか方法はありませんでした。
また、PSVITAが発売されても、PlayStationゲームアーカイブスは、ポータブルゲーム機では未だPSPでしか遊べません。PS1エミュレーターはPSP版はあるが、PSVITA版はまだ無いということです。
そのため、現状では、SONYのゲーム機は、PS3、PS2、PSVITA、PSPと4つのプラットフォームが併売されている状態です。
PSVITAに関しては、既にPSPエミュレーターが実装されており、夏にリリースされるファームウェアVer.1.80で、PS1のエミュレーターを実装し、PlayStationゲームアーカイブスのゲームが遊べるようになります。
これでPSVITAは、PSP、PS1の両エミュレーターを実装することとなり、PSPは役目を終えることになります。
一方、専用ハードウェアを積んでいたぐらいなので、PS3上でのPS2エミュレーターなど無理だと思い込んでいたところ、PlayStation2アーカイブスのリリースには驚きました。
7/25リリースのタイトルを見るとBIOHAZARDなどアクション系も含まれており、PS2エミュレーターの出来に自信があるようです。
これでPS3は、PS1、PS2の両エミュレーターを実装することとなり、PS2は役目を終えることになります。
SONYはエミュレーション技術により、PS3、PS2、PSVITA、PSPの4プラットフォームからPS3、PSVITAの2プラットフォームに移行しリソースの削減が実現できることになります。
ITの世界ではCloud化と同時に、サーバーやアプリケーションの仮想化が進んでいますが、ゲーム機の世界でも仮想化は進行しているようです。
DOA2などのアクション系でPS2エミュレーターの性能は確認できると思いますが、シューティングやレースゲームも出してもらいたいところです。
欲を言えば、UMD PassportのPS2版が出てくれるとよいのですが、PS1ゲームアーカイブスが、そのような仕組みを考えずリリースされているのでPS2ゲームアーカイブスも無理そうです。
